本州最北端で、小さなパン屋を続けています。
蓮パン工房は、青森県むつ市小川町2-1-1にある小さなパン屋です。店主の中川 礼子が2017年に開きました。市販のイーストを使わず、下北半島の素材から起こした自家製の天然酵母だけで、パンとせっけんをつくっています。
オーナー
むつ市に生まれ、進学を機に上京しました。1990年代にイギリスで暮らしていたとき、街のベーグルに夢中になったことが、いまの仕事の原点です。 2014年に故郷へ戻り、創業塾で学んで2017年に工房を開きました。市販のイーストは使わず、地元の素材から起こした酵母だけでパンを焼く。手間はかかりますが、身体に優しいものをつくりたかったのです。 6年目のある冬、自分の手が荒れていないことに気づきました。毎日生地に触れていたからです。この酵母には、まだ知らない力がある——そう思ったことが、せっけんづくりへとつながりました。
— Reiko Nakagawa —
酵母は生きものです。同じ配合でつくっても、気温や湿度、その日の酵母の機嫌で、生地の顔つきが変わります。思ったとおりに膨らまない日もあれば、こちらが何もしていないのに驚くほどよく上がる日もある。 開業して何年経っても、朝いちばんに生地を見るときは少し緊張します。うまくいった日は嬉しいし、失敗した日は理由を考える。その繰り返しが、いつまでも飽きません。 売り切れて買えなかったとお声をいただくこともあります。申し訳ないと思いつつ、待っていてくださる方がいることが、翌朝また粉を計る理由になっています。
私たちが大切にしているのは、この土地にあるものを使うということです。下北半島で育った夏秋いちご、地元の酒蔵の酒粕。行き場を失いかけていた素材から酵母を育て、パンとせっけんに変えています。ここで採れたものが、ここで働く場所を生み、また誰かの食卓やバスタイムに届く。その小さな循環を、むつ市の工房から少しずつ広げていきたいと考えています。
むつ市小川町に、天然酵母とベーグルのパン屋を開きました。前年に下北創業塾で学び、開業前にアピワンコンテストで準グランプリをいただいています。
青森県平内町の椿山——ツバキ自生の北限として国の天然記念物に指定された地に咲く花から酵母を起こし、八戸工業高等専門学校と共同で食パン「camellia」を開発しました。
下北の夏秋いちご、アピオスの花、東通のブルーベリー、藍の花。地元の食材から起こした酵母を使ったパンを、次々に発売しました。
パンづくりで育てた酵母を化粧石けんにするため、クラウドファンディングに挑戦しました。目標を超えるご支援をいただき、商品化が動き出しました。
酵母から生まれた商品群の名称が、特許庁の審査を経て商標登録されました。これからも発酵の力を使った商品開発を続けていきます。
イーストを使えば、朝から焼いて昼には店に並びます。天然酵母だとまる一日かかるうえ、機嫌によっては予定どおりに進みません。それでも変えないのは、身体に優しいものをつくりたいと思って始めた店だからです。 下北半島は、産業が少なく仕事がないと言われてきた土地です。ここにあるものを使い、ここで働く場所をつくる。パンとせっけん、かたちは違っても、やりたいことはずっと同じです。
2017年4月、むつ市小川町の小さな工房から蓮パン工房は始まりました。市販のイーストを使わず、自家製の天然酵母だけでパンを焼く店です。 酵母は、この土地から起こしています。下北半島の夏秋いちご、地元の酒蔵の酒粕、平内町の椿の花、藍の花。一次発酵に4時間、二次発酵にも4時間。市販のイーストより時間はかかりますが、そのぶん生地に向き合います。 2023年には、パンづくりで培った酵母を化粧石けんにする挑戦が動き出しました。使ったのは、規格外で行き場を失っていたいちごと、搾ったあとに残る酒粕です。パンも、せっけんも、根はひとつ。この土地の恵みからできています。
| 店舗名 | 蓮パン工房 |
|---|---|
| 代表 | 中川 礼子 |
| 住所 | 〒035-0071 青森県むつ市小川町2-1-1 |
| 電話番号 | 0175-39-9801 |
| 営業時間 | 12:00〜17:30 ※営業日は Instagram でご確認ください |
| 定休日 | 不定休 |
| Webサイト | https://hachisu.shopselect.net/ |